mihoboshi processor

あんなことこんなこと

サンタなんていないから。

幼稚園に通っていたチビmihoboshiはユリ組で11月にサンタさんというものを教えられた。そんな幼稚園での出来事を我が家の夕食時に話したら、
「なに言ってんだ、サンタなんていないから。そんなことより、母さん、オカワリ。」
父ちゃん…、私だって、おとぎの国の世界のおじいさんがいないだろうって思っていたけど、もしかしたらいるのかもしれないってかすかな期待もしていたのに…、やっぱりいないんだ…、サンタさんは…。
12月に入り、幼稚園にもサンタさんが来てくれて、プレゼント会があった。
赤い帽子の下から、白髪と一緒に、黒髪が覗いてる。白髭をつけるためのゴムも見える。でも、嬉しい、サンタさんからのプレゼント☆
お父さんは、ちょっと口が滑っただけかもしれない、クリスマスももうすぐだし最後にもう一度聞いてみた。
「あの〜、サンタさんは…。」
「ん?だからいないんだよ、サンタなんてのは。どこのうちも子供が寝たら親がこっそりと枕元にプレゼントを置くんだ。そういえば、今年は何が欲しいんだ?」
そうやって、ウソをつける最後のチャンスもお父さんは自ら即効拒否。
「あ、じゃぁ、シルバニアファミリーを…。」
「おう、わかったぞ。」
そんな、夢がないというか、現実的な父の元で育った私のクリスマスプレゼントは数年もしないうちに現金になった。