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あんなことこんなこと

An Ordinary Day

普通だと思っていた日常が普通じゃなくなると思った瞬間、泣きながら何かをずっと探していたけど、何も見つからなかった。
一晩中、ずっと空を見ながら探してたけど、空も真っ暗過ぎて、そのうち探し物もなんだかよく分からなくなって。
ある日ダイヤモンドを見つけた私は、それはそれはそれを大切にしていた。
どこへ行くにも一緒。毎日一緒。それで幸せだった。
きらっきらなそのダイヤは十分な輝きだったのに、なんにも手を加えなくてよかったのに、それでも私は磨いて。
ある日、ダイヤモンドにも実は心があることを知った私は、耳を傾けてみた。
すると、どうやら、私の接し方はダイヤが自由に輝けない風にしてしまっているらしい。
悩んだ私は、またそのダイヤをお店に返してきた。好きだからこそ。
もともと私はダイヤモンドなんてもっていなかったのだから、それが私のAn Ordinary Dayなんだって思って。
ダイヤがあるAn Ordinary DayはAn Ordinary Dayじゃないんだって。
分かっているんだけどね。
それでも何かを探して泣いた夜。